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『アセンダンス』が描くのは"古龍の力を手にした人類"なのか?新情報を見ていたら妄想が止まらなくなった

2026年9月10日

モンスターハンターワイルズ アセンダンス 雲居の遺跡群と古龍のイメージ

本記事は、『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』の新情報を読み解きながら、「ブーストブレイサー」と「雲居の遺跡群」を軸に、"古龍の力を手にした人類"というテーマを考察するものである。次々と公開される公式情報を追ううちに膨らんでいった空想の軌跡を、生まれた順に辿っていく。断っておくが、以下の大部分は公式が明言した内容ではない。あくまで断片から生まれた「事実ベースの空想」である。

アセンダンスで、今なにが確定しているのか

雷霆龍グンドラージャと雲居の遺跡群

2026年6月の発表以降、アセンダンスは2027年発売予定の超大型拡張コンテンツとして、新フィールド「雲居の遺跡群」を舞台に、クシャルダオラ・ラオシャンロン・新古龍グンドラージャが物語の中心に据えられることが公式に確定している。

9月3日に配信されたState of Playでは、ストーリーの骨格も明らかになった。禁足地に突如出現した超大型古龍・ラオシャンロンの襲来から数年後、その再来に備えて防衛拠点「マドイ」が築かれ、竜都上空を覆っていた霧が晴れたことで天空に浮かぶ「雲居の遺跡群」が姿を現す、という時系列である。調査隊が追うのは「ラオシャンロン襲来を引き金に始まったかのような生態系の異変」だと公式は説明しており、この「かのような」という言い回しが、後述する空想の余地を残している。

雲居の遺跡群には新古龍「グンドラージャ」(別名:雷霆龍)が登場する。雷雲を操り、ワイルズシリーズ初のオリジナル古龍という位置づけだ。同フィールドには群れで生息する鳥竜種「アラケータ」(別名:噴衝鳥)も確認されている。全14武器種にはブーストブレイサーによる新アクション「ブーストアクション」が追加され、9月15日まで毎日1武器種ずつ映像が公開される予定になっている。

禁足地全体の生態系が崩れ始めている描写も具体化している。隔ての砂原には護竜リオレウスが出現するほか、たてがみが白い護竜ドシャグマらしき個体もトレーラーで確認されている。

ナタ・ノノ・マキの成長した姿に加え、獣人族「モリバー」の一匹でナタに懐いている「サキガケ」も、公式ストーリーページで登場人物として明かされている。人懐っこく好奇心旺盛な性格で、調査に同行することが多いという。

アセンダンスを読み解くうえで欠かせないのが、ワイルズ本編ですでに確定している「竜乳」「護竜」「古代文明」の設定である。かつて禁足地には古代文明の主要都市「竜都」が存在し、その住人は「竜乳」という未知のエネルギーを利用して、野生モンスターを模した人工生命体「護竜」を生み出した。護竜には生殖器官や消化器官がなく、竜都各地に点在する竜乳スポットでエネルギーを補給することで生命を維持する。アルシュベルドはこの護竜の一体であり、本来の姿を取り戻して生きようとする姿がワイルズ本編の物語の核になっている。さらに、歴戦個体化した護竜(護竜アンジャナフ亜種など)を討伐することでアーティア武器の生産が可能になる。つまりアーティア武具は、護竜=古代文明の技術と地続きの装備としてすでに公式に位置づけられている。

空想の軌跡──「ブーストブレイサーって、何なんだ?」から始まった

すべては、ひとつの違和感から始まった。マスターランクの新アクションなら「新しい狩猟技術が開発されました」で終わるはずだ。ところが今回は、ハンター自身の技ではなく「ブーストブレイサー」という装置が介在している。ここに引っかかったところから、ひとつの空想が転がり出した。

ブーストブレイサーは"古龍の力を利用する装置"なのか

最初に置かれた仮説はこうだ。アセンダンスのテーマは「古龍の力を、人間が技術として利用し始める物語」なのではないか。ブーストブレイサーは単なる新装備ではなく、古龍あるいは古代文明由来のエネルギーを利用して、ハンターを一時的に生物としての限界以上へ引き上げる装置なのではないか。ここに「ASCENDANCE=上昇・優位・支配的地位」というタイトルの意味を重ねると、人類が自然界の頂点へ「昇ろう」とする物語、という最初のテーマ仮説が立ち上がる。

ならばなぜ遺跡は空に浮いているのか。ここで、古龍由来のエネルギーを古代文明が利用し、巨大施設を建造した結果として遺跡群が空に存在し、その技術を現代人が再発見・小型化したものがブーストブレイサーである、という一本の線が空想された。ブーストブレイサーと雲居の遺跡群は、同じ技術体系から生まれたのではないか、という仮説である。

そしてラオシャンロンの存在。超巨大古龍が禁足地へ現れたのは、単なる懐かしの復活モンスターとしてではなく、「何かから逃げてきたのではないか」という読みが生まれた。人間から見れば「襲来」だが、ラオの側から見ればもっと恐ろしい何かを察知して移動しているだけかもしれない、という空想だ。

ここでPAから一点、誠実に反証を挙げておきたい。公式が示した時系列は「ラオシャンロン襲来→数年後→霧が晴れて雲居の遺跡群が発見される」という順序であり、ラオの襲来のほうが先、異変の本格化はその後である。「ラオが雲居の遺跡群の異変を察知して逃げてきた」という読みを成立させるには、ラオの襲来自体が既に何らかの予兆だった、という一段階余分な仮定が要る。反証としてはこの順序のねじれを明記した上で、それでもなお「ラオは最初の兆候だった」という空想を手放さず育てていくのがPA流である。

クシャルダオラの意味と、"Ascendanceするのは誰なのか"

次に浮かんだのがクシャルダオラだ。風と嵐を伴う古龍が天空フィールドに配置されたのは偶然ではなく、雲居の遺跡群を取り巻く気流そのものと関係しているのではないか。クシャルを討伐すれば気流が変わり、雲が晴れ、それまで隠れていた上層が現れる──プレイヤー自身が物理的に「Ascend」していく構造だ。

ここからタイトルそのものへの疑いが向かう。Ascendanceするのは誰なのか。ハンターか、古龍か、古代文明か、それとも人類全体か。ブーストブレイサーによって人間は古龍の領域へ近づいていく。そしてもうひとつの読みが加わった。ブーストブレイサーはまずプレイヤーに「強い、楽しい」を体験させ、物語後半でその力の出どころを明かす。つまり「危険な技術を使う人間」はNPCではなく、プレイヤー自身になる。アセンダンスの本当の問いは「人間は古龍の領域へ到達できるのか」ではなく「人間はそこまで到達していいのか」なのではないか、というところまで空想は進んだ。

霧の正体と、グンドラージャは犯人か守護者か

9月3日のState of Playで、公式は「竜都の空を覆っていた霧が晴れ、雲居の遺跡群が姿を現す」と説明した。ここから新しい空想が生まれた。遺跡は突然出現したのではなく、ずっとそこにあった。人間から見えなかっただけだ。ならば、その霧は自然現象ではなく、遺跡内部の何かを封じるための機構だったのではないか。だとすればラオシャンロンの襲来は「原因」ではなく、異変の「最初の兆候」にすぎない可能性が出てくる。

そして最新の空想。グンドラージャは雷雲を操り、一見すると空の異変を引き起こしている張本人に見える。だがモンハンでこの手の構図を見ると、むしろ逆を疑いたくなる。グンドラージャは何かを抑えている側で、雷雲や長年の霧は「雲居の遺跡群にある何かを外へ出さないための防衛機構」だったのではないか。ハンターは最初、異常気象を起こす古龍としてグンドラージャを狩る。空が晴れる。遺跡深部へ進める。だがそれこそが、封印を解く最後の一枚だった──という読みである。

ここまでは9月3日以前の空想と、State of Playで得られた新情報を踏まえた再構成である。「異変の原因」と「異変の兆候」のどちらが正しいかは、9月16日23時のカプコンスポットライトで明かされる可能性がある復活古龍の正体次第で大きく動くはずだ。

セラとレオンがブーストブレイサーの空想について語り合うPA生態学コラムイラスト
セラ
セラ

「ねえ、ブーストブレイサーの中身、本当に古龍のエネルギーだと思う?」

セラは書物を片手に、丸眼鏡の奥の瞳を輝かせながら早口でまくし立てた。

セラ
セラ

「竜乳ってワイルズ本編でも重要なキーワードだったでしょ。あれが自然エネルギー、つまり古龍のエネルギーそのものだとしたら……アーティア武具の系譜って、実はもっと深いところまで繋がってるんじゃないかな」

刀の手入れをしていたレオンが、手を止めずに一言だけ返す。

「竜乳は未知のエネルギーだ。古龍由来と決まったわけじゃない」

レオン
レオン
セラ
セラ

「わかってるって。でも師匠、そこが空想の面白いところでしょ」

セラはむくれた顔で書物を胸に抱え直す。

「否定はしていない」

レオン
レオン

レオンは刀身に視線を落としたまま、静かに続けた。

「同じ源から生まれたものが、生き物にも、道具にも宿る。……悪くない読みだ」

レオン
レオン

セラの表情がぱっと明るくなる。

セラ
セラ

「でしょ!?」

竜乳は"古龍のエネルギー"そのものなのか

ここで加わった空想の核心は、竜乳の"正体"に対する読みだ。竜乳は公式には「未知のエネルギー」とされているにすぎず、それが古龍由来のものだとは明言されていない。ここに踏み込んで、竜乳とは自然エネルギー――すなわち古龍のエネルギーそのものであり、古代文明はそれを護竜という兵器(人工生命体)へ転用したのだ、という空想が立ち上がる。だとすれば、ブーストブレイサーもまた、護竜・アーティアと同じ技術系譜の末端に位置する装置だという読みが成り立つ。竜乳という同じ源流から、護竜が生まれ、アーティア武具が生まれ、そしてブーストブレイサーが生まれた――という一本の技術史である。

この線を延ばすと、雲居の遺跡群もまた、かつて存在した古代文明が生み出した「物体を浮かせる超技術」の産物だということになる。モンハン世界の広大さを考えれば、まだ見つかっていない古代文明の痕跡は、空中だけでなく水中や地下深くにも眠っているはずだ。雲居の遺跡群は、たまたま最初に見つかった一例にすぎないのかもしれない。

さらにレオンは、アセンダンス終盤で禁忌古龍――祖龍ミラボレアスが登場するという読みを重ねた。アイスボーンで黒龍ミラボレアスが登場したメタ的な前例を踏まえれば、アセンダンスでは祖龍が来る番だという発想である。ワイルズ本編の時点ですでに祖龍を示唆する伏線は複数確認されており、アセンダンスではそれがより強調される形で回収される可能性がある。

この「祖龍への伏線」は、公式が明言したものではなく、コミュニティの考察動画等で指摘されてきた読み筋である点を明記しておく。PAとしてもこの空想は面白いと判断して採用しているが、出典の性質としては公式確定情報とは区別される。

人間側と古龍側、二重のAscendance

ここまでの空想を統合すると、興味深い構図が見えてくる。人間側では「自然エネルギー(竜乳)→古代文明が利用→超文明化→アーティアへの転用→文明の消失→現代人による再発見→ブーストブレイサー」という上昇が起きている。一方で自然側では「ラオシャンロンの異常行動→生態系の異変→霧が晴れる→雲居の遺跡群の露出→クシャルダオラ→グンドラージャ→さらに上位の存在」という、古龍の階層を一段ずつ登っていくようなAscendanceが起きている。二つの「上昇」が同じ舞台の上で交差しているのだとしたら、タイトルの意味は一段と重層的になる。

もうひとつ加えるなら、古代文明が空へ都市を浮かせた目的自体が、単に「浮かせたかったから」ではなく、竜乳エネルギーの流れ――地中から地表、地表から空へという循環の果てにある何かへ近づくためだった、という読みもできる。だとすれば雲居の遺跡群は都市ではなく、巨大な観測・採取施設であり、グンドラージャもまた、そこに引き寄せられてきた一頭にすぎないのかもしれない。この場合、雲居の遺跡群は古龍たちの「渡り」が交差する結節点――ワイルズ本編が描いてきた生物と環境の関係性を、古龍という巨大なスケールに拡張した舞台という位置づけになる。

この空想はまだ終わらない

ここまでの考察は、9月3日時点で公開された情報を土台にした、あくまでPAの空想である。たった一つの装置への違和感が、竜乳、古代文明、雲居の遺跡群、そして古龍の階層にまで繋がっていった。一つの物から、世界が繋がっていく——今回もその感覚を味わうことになった。9月15日までは14武器種のブーストアクション映像が毎日公開され、9月16日23時のカプコンスポットライトでは復活古龍の正体を含むさらなる情報が出る見込みだ。ブーストブレイサーの正体、雲居の遺跡群の成り立ち、グンドラージャが守護者なのか災厄なのか──この記事はその答え合わせのたびに更新していく。

PA Q&A

グンドラージャの別名は?

「雷霆龍(らいていりゅう)」。雷雲を操る、ワイルズシリーズ初のオリジナル古龍として2026年9月3日のState of Playで公開された。

雲居の遺跡群はどうやって発見されたのか?

竜都上空を長年覆っていた霧が晴れたことで、天空に浮かぶ太古の遺跡群として姿を現した、と公式に説明されている。

竜乳とはワイルズ本編で確定している設定なのか?

その通り。竜乳は護竜(古代文明が生み出した人工生命体)の生命維持に使われる未知のエネルギーとして、ワイルズ本編ですでに公式設定として確定している。竜乳=古龍のエネルギーそのもの、という等式部分がPAの空想である。

ブーストブレイサーは本当に古龍の力を利用しているのか?

2026年9月時点では未確定。PAでは、竜乳やアーティア武具の系譜を踏まえ、古代文明由来のエネルギーを転用した装置ではないかという仮説を立てて考察している。

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